高校情報Ⅰ 情報とメディア、問題解決の流れ(1か月目第1週)

高校情報Ⅰと実践活用

情報Ⅰは、共通必履修科目になり、令和7年度の共通テストから、試験科目として設定されていましたね💡

「『情報 I』では,プログラミング,モデル化とシミュレーション,ネットワーク(関連して情報セキュリティを扱う)とデータベースの基礎といった基本的な情報技術と情報を扱う方法とを扱うとともに,コンテンツの制作・発信の基礎となる情報デザインを扱い,更に,この科目の導入として,情報モラルを身に付けさせ情報社会と人間との関わりについても考えさせる。」
とあります!情報Ⅰを学び、実社会でも使用していける基礎がとても大切ですね。

本サイトは、6か月高校情報Ⅰの範囲とそれに関する実践活用について発信していく予定です💡

本サイトの対象📢
・情報Ⅰの基本を学びたい、予習・復習をしたい人
・情報Ⅰのテスト前に内容を確認したい人
・情報Ⅰを学んでない大学生、社会人
・情報Ⅰを学びながら、さらにプログラミング(R、Pythonなど)の実践活用に興味がある人
・探究活動で、情報Ⅰを活かしたい人 など

記事の最後にクイズもありますので、是非予習・復習などに活用してください。
また、情報Ⅰは、情報を活用していく生活に欠かせない科目であり、情報Ⅰをベースにした様々なツール(RやPythonなど)を用いた実社会への活用案なども合わせて発信していきます。

情報Ⅰを学びながら、いろいろなツールも使えるようになりましょう!

まなびの目標🎯 :
 情報」「メディア」「問題解決の流れ」「発想法」を理解して使えるようにしよう!




1. 情報とは?

情報とは、データを解釈したもので、受け手にとって意味のあるもののことを指します!
下に示すDIKWピラミッドは、データ(Data)~情報(Information)~知識(Knowledge)~知恵(Wisdom)と、事実がより価値のあるものへと変化する過程を示したものです。
データ情報のもととなり、情報知識のもととなり、そして知恵へになります。

参考
Rowley, J. (2007). The wisdom hierarchy: representations of the DIKW hierarchy. Journal of Information Science, 33(2), 163-180. https://doi.org/10.1177/0165551506070706

💡この図は、それぞれのワードを理解する上でとても分かりやすいですね。

また、情報の特性として、以下の3つは特に重要です!

完全に消えない(残存性)
短時間で大量に複製できる(複製性)
短時間で広い範囲に伝わる(伝播性)

📢 例えば、SNSに投稿した画像(情報)は、
一度拡散されると消しても完全には消えず(残存性)
スクショやリポストですぐにコピーされ(複製性)
一瞬で世界中に広がる(伝播性)ので、
投稿前によく考えて行いましょう。

2.メディアとは?

メディア(media)とは、媒介や媒体を意味し、情報を伝達・記録・保存するための手段を指します。

📢 メディアの例
・表現メディア:情報の表現手段として使われるもの(文字, 画像, 動画, 音声など)
・伝達メディア:情報を伝達・通信するために使われるもの(TV, 本, 手紙, 電話など)
・記録メディア:情報の記録や蓄積のために使われるもの(手帳, USBメモリ, DVDなど)

3. 問題解決の流れ

問題とは、現実と目標(理想)とのギャップ解決すべき課題を指します。

問題解決には、以下の5つのステップが重要です。
①問題の発見: 問題が何であるかを把握する。
②問題の定義: 情報を収集やデータ分析により、問題を明確化し、定義する。
③解決方法の提案
④計画の実行
⑤評価・振り返り:自身で評価をしたり、他社に評価してもらったりする。
次の問題解決へ取り組む

4. 発想法

発想法とは、「問題解決の手法のこと」のことを指します。

📢 発想法の代表例 3つ
ブレーンストーミング
複数人で多くのアイデアを出しあって、新しいアイデアを創出する方法で、BS法ブレストと呼ばれることもあります。
以下の4つのルールに従って行われます。
・質より量を重視する
・自由に発想し、自由に発言する
・批判をしない
・アイデアを組み合わせ、発展させる
自由な発想で発展させていくのが特徴です💡ブレストしよう!

・KJ法
さまざまな情報や意見を整理し、グループ化して関係性を見つけるための方法です。
川喜田次郎(Kawakita Jiro)氏が開発した方法で、イニシャルをとってKJ法と名付けられました。
💡KJ法の進め方
①ふせんやカード1枚に一つのアイデアや意見を書き出す
②内容ごとに似たものをまとめて、グループごとに名前を付ける
③グループ同士のつながりや関係を整理し、必要に応じてさらに大きなグループにまとめる
④全体の流れや関係性が見える形にまとめ、考えを整理する

マインドマップ
中央にテーマを書き、関連情報を色分けしながら放射状に整理し、視覚的にアイデアを広げる手法です。
下に情報Ⅰをテーマとして、どんなことを学ぶか、それはなにかといった感じで書き進めてみました。

マインドマップは、勉強時の要点整理企画の構想年間目標の整理など、様々な場面で使用されることがあります。
マインドマップは無料ツールもありますし、手書きでもOK!簡単に始めることができますので、是非取り組んでみてください。



5. 確認クイズ

Q1. 情報について説明しているものはどれか?

  • 観察された記録そのもの
  • インターネット上にあるデータの集合
  • データが解釈され、意味を持たせたもの

正解!

不正解...

正解はデータが解釈され、意味を持たせたものです。

情報はデータを解釈し、受け取り手に取って意味を持つもののことをさします。データは事実や記録を指し、そのままでは意味をなさないものをさします。

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Q2. SNSに投稿した写真が拡散される過程において、最も適切な説明はどれか?

  • 情報は短時間で複製・拡散され、一度広がると完全に消すことは困難
  • 一度投稿した写真は、削除すれば完全に消去できる
  • 投稿が拡散されても、元の投稿者がすべてのコピーを管理できる

正解!

不正解...

正解は情報は短時間で複製・拡散され、一度広がると完全に消すことは困難です。

SNSでの投稿は「複製性」や「伝播性」によってすぐに拡散されるため、完全に削除することは難しくなります。

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Q3. 次のうち「記録メディア」に該当するものはどれか?

  • USBメモリ
  • 画像
  • テレビ

正解!

不正解...

正解はUSBメモリです。

記録メディアは情報を保存・蓄積するものであり、USBメモリやDVDなどが含まれます。

問題に戻る

Q4. 問題解決の5つのステップのうち、最初に行うべきことはどれか?

  • 問題の発見
  • 計画の実行
  • 解決方法の提案

正解!

不正解...

正解は問題の発見です。

まず「何が問題なのか」を明確にすることが重要です。

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Q5. 次のうち「ブレーンストーミング」のルールに含まれないものはどれか?

  • 批判をしない
  • アイデアを組み合わせて発展させる
  • アイデアの数より質を重視する

正解!

不正解...

正解はアイデアの数より質を重視するです。

ブレストでは「質より量」を重視し、できるだけ多くのアイデアを出すことがポイントです。

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確認クイズは、いかがでしたでしょうか?閲覧いただき、ありがとうございました!

1か月目の1週目、お疲れさまでした

※本記事 教科書該当範囲

教科書名 該当章
新編情報Ⅰ(東京書籍) 1章 1. 情報とメディアの特性, 2. 問題解決の流れ
最新情報I(実教出版) 第1章 1節 1. 情報社会と情報, 2. 情報の特性
高校情報ⅠJavaScript(東京書籍) 第1章 1. 情報と情報社会, 2. 問題解決の考え方
高校情報ⅠPython(東京書籍) 第1章 1. 情報と情報社会, 2. 問題解決の考え方

本サイトは、教科書をベースに構成しています。使える「情報Ⅰ」を目指し、毎週月曜日に新しい記事を発信予定です。
一緒に情報Ⅰを楽しく学んでいきましょう!

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